ちいさなあなたへ

今までに何度も女の子を産んだママに
お祝いとして贈ってきたこの本を、
今度は自分と娘のために買いました。
あまぞんさんの注文ボタンをぽちっとなするのに
感動して泣いたのははじめてだ。

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、
その いっぽん いっぽんに キスを した」
ではじまるこの絵本には、母であることのすべてがつまっています。
親でいることの喜び、不安、苦しみ、つらさ、寂しさ、子どもへの思い
――普遍の真実が、あたたかな絵とシンプルな言葉で語りつくされ、
読む人たちの涙をさそいます。
だれもが一生の宝物にしたくなるような絵本です。
アメリカで発売されるや、アメリカじゅうの母親を号泣させ、
NYタイムズAMAZONの児童書分野で
ハリー・ポッターをおしのけて1位の座を獲得しました。
母親や、これから母になろうとしている女性、巣立とうとしている子どもたち
……それぞれがそれぞれの読みかたをできて、それぞれの感動を味わえます

全米が泣いた」という宣伝文句は信じないことにしてましたが、
これに関してだけはそりゃ全米も号泣するだろうと。
わたしは親になった経験は今までなかったけれど
娘であった経験はあるわけで、
娘視点をもってしても充分に胸の奥の方が
オレンジ色のあったかい光で満たされるような想いを
感じていたものですが、
いざ実際に親というものになってみると
シンプルな言葉のひとつひとつの深みが倍、さらに倍。
手に持つだけで、表紙を見るだけで、
娘が来てくれるまでにいろいろいろいろいろいろあった約10年の日々が
走馬灯で万感の思いが去来というやつで
全日本早泣き選手権とかあったら優勝争いできるレベルの
泣きっぷりでございます。

腕の中ですやすや(時々ぐおおおとおっさんのように唸りながら)眠る
この小さないのちが呆れるほど愛おしいのと同じくらい、
今までの自分も大切に思えるように、はじめてなりました。

誰かの子であった経験がある人たち、
つまりすべての人たちが「ああこれは自分のことだ」と
感じることができる、、、かも。(絶対とはいえん)

泣きやまないわ寝ないわ暴れるわベッドに横にしたら途端に泣くわで
うっかりしたら見失いそうになってしまうけれど
こんなに世話焼かせてくれるのもきっと今だけ。
これからの数年間は一番大変な数年間だけれど同時に
一番一緒にいられる、一番の宝物な時間なんだと思います。
いつか娘が旅立つ日が来たら、
読み込んで涙がたっぷり浸み込んだこの絵本を
持たせてやろうと思うのです。
(新品買って持たせてやれよ、と思わんでもないが)