デリケートゾーンのおはなし

しばらく更新せずにおりまして、
優しいお友達の中には「どうしたんだ」「生きてるのか」と心配して下さる方も
おられまして、ありがたい限りです。お気持ちありがとうございます×∞。

暖かくなって桜も咲いて散って新緑の綺麗な芽吹きの季節ですし、
待ちわびていた鍵師のかっこよさはもんどりうつレベルで
脳みそにもぱあっとピンク色のお花が咲き乱れたことだし、
わたしにとってはとても重大なことをご報告いたします。
言い出すきっかけが滅茶苦茶ですが、そのあたりは
ゆとり教育目線にてお願いいたしたいと思います。

長引く体調不良の中、身に起こっていることについて
一体どのタイミングで口にしていいものやら分からず時間だけが過ぎ、
そもそもどうやって伝えたらよいものかも分からずうだうだし、
なんやかんやと桜も散る季節となってしまいました。

わたくしごとではありますが、順調にいけば秋ごろに人の親となる予定です。

ものすごくデリケートな話題ですので以下ぱたみます。
当方自分の免疫が暴走して自分を攻撃しちゃうという
ややこしい体質をしておりまして
(妄想も何かと暴走する体質ですがねはっはっはっ)、
症状がひどく出ている時には主治医から妊娠だの出産だのという許可が
出るわけもなく、
(そもそもものすごく妊娠しづらい体質であろうとは容易に推測できた)
長い年月にの中で「望んでも仕方ないことは最初っから望まない」という
身の守り方を覚えました。
期待して駄目なんだから傷つくんだもの、期待しなきゃいいじゃないのさ
というネガティブな方向の考え方ではありますが。

イムリミットの存在をひしひしと感じつつ
「このままで本当に後悔しないのかい?」と考え考え考え考え、
「子を持つ」という目的のためではなく「ちゃんと諦めるために」
不妊専門のクリニックに通っていました。
どうしても子供を抱きたいという強い意志で通院しておられる方は
カチンと来るかもしれません。すみません。
持病関係の治療をしながらの通院なので思うようになかなか進まず
それはそれで心身ともに大変ではありましたが、
自分で納得できるまで頑張った結果であるならば
例えどんな結果がくっついて来たとしても
それは笑える未来であるだろうということです。
このあたりの事情について誰にも話さずにいたことについて、
もしかしたら「なによ水臭いわね」と感じられる方も
おられるかもしれませんが、
どれだけデリケートな問題なのか、無意識な言葉が時にどれだけ人を傷つける
言葉となりうるのか、身をもって痛感しているからこそ
言えなかったのであると好意的に捉えていただければ幸いですすみません。

不妊治療というのは、経験した人にしか分からぬつらーい治療です。
先が見えないことが辛い、スケジュール的な拘束がきつい、
単純に肉体的にしんどい、お金がものすごくかかる、
精神的にもすごく辛い、というだけではなく
「どこで治療をやめるのか」という判断にも日々悩まされます。
可能性が全くのゼロになることのない治療なので、
全ては自分の判断ひとつなわけです。思い出すだけでも息が詰まります。
案外知られていないことですが、不妊治療したら全員が妊娠する訳では
決してありません。
クリニックにもよりますが不妊治療の最後の砦である体外受精の成功率は
30パーセント前後。そのうち20〜25パーセントは流産してしまうため
無事に出産までこぎつけられる人の方が少ないのが現実です。
わたしの場合は今まで使ってきた薬の影響やらなんやかんやで
これらの確率よりも更に相当成功率は低いと言われており、
「これでだめなら終わりにしよう」と臨んだ最後の治療で
幸いなことに着床判定を得ることができました。
が、「だめでした」と言われ続ける日々のきつさを知っているから、
無邪気にキャッキャと喜ぶこともできず。
喜ぶことで誰かを傷つけてしまうのが怖かったことも
なかなか「にんしんしてます」と言えなかった理由のひとつでした。。
パーセンテージに振り回されてしまうことは仕方ないのかもしれないなあと
思いもするけれど、本人にとっては「ゼロ」か「100」かどっちかしか
ないのだよなあ・・。

現在一番きついと言われる時期をようやく抜け
(抜けたと思う思いたい思わせて)
一般的には流産の確率はぐっと低くなる時期に入っておりまして、
しかし私の体は一般常識の通用しないわがままボディであるゆえ
安定安心とは無縁ではありまして、
考えたくないことですが悲しい報告で読む人を暗い気持ちにさせてしまう
という可能性もなくはないと考えると複雑ではありますが、
いつまでも黙っておくのもアレだということでこういうことを
書かせていただいている次第でございます。

腹に子がいるからといって頭の中身まで変わるわけではなく、
変わらぬ煩悩を今後も書き散らしてゆく所存でおります。
体にとてつもない変化が起きていようとも
いつでもいつまでも私は私のままです。残念です。

そんなわけで、今後もどうぞよろしくお願いいたします。ぺこり。