いきものたちの物語

そういうお年頃なのでしょうか。

家族の絆的なものを目にすると、
涙腺が緩くなっていけません。

映画初日、行ってまいりました。


わたしは強烈な活字中毒なので、
好きな作家さんの書いた好きな原作小説を
好きな人が演じて好きな人が演出している作品を見るのが
最高にハッピーなのですが、
今回の原作のない「物語」も、とてもハッピーでした。

普段はテンション上がると
何言ってんだか分かんなくなっちゃうけれど*1
いい声だなあ、伝わる声だなあ、と思いました。

Aかわいいよフィルター標準装備のヲタクの贔屓目、
と言われてしまうかもしれませんが、
感情を抑えてはいても
気持ちはちゃんと入っている、
そんな風に感じました。

感情を抑えるといえば、
舞台のお仕事の時に受けた「かんじょうをおさえる」の指示です。
「かんじょうをおさえる」という文字をプリントしたメモ帳、
商品化して売ってくれないかなー。*2
いらいらの塊がこみあげた時、焦燥感おばけにとりつかれた時、
見るだけで効きそうな気がします。



事実を、ありのまま映し出した映像は
時々とても残酷だけれど
残酷さの中にもとても愛おしい何かがあって、
愛おしさの先には畏れ多さがあって、
森にも川にも海にも、ちょっと酔っ払ったらうちの裏の竹藪にすらも
五体投地して祈りたくなるような。

下手すると説教くさくなりがちなものを
「無理やりぐいぐい押し付ける」のではなく
「そっと差し出す」ように見せてくれる、
とても温かく逞しい映画だったと思います。

*1:おれまっくす!

*2:「やることリスト」も売ってくれ。